グループホームの看護師の医療行為は線引が難しい？

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グループホームの看護師の医療行為は線引が難しい？

グループホームの看護師は医療行為としてどこまで対応したら良いかの線引が難しいです。そもそも、グループホームは施設によって対応範囲が異なってくるため、一概に言えないものがあるのです。

グループホーム 看護師なし医療行為なしでも構わない？

グループホームは看護師が医療行為を行う定義自体がありません。もっと言うと看護師を常駐させておかなければいけないこともなく、日勤帯でも看護師がいないグループホームも存在します。

グループホームというのは認知症がある元気な高齢者が共同生活する場、そして介護職員がサポートする場です。よって、もともとは看護師の役割自体がなかったのです。

しかし、近年では線引が非常に難しくなってきています。例えば、胃ろうや経管栄養、点滴管理などをどうするか、といった問題が出てきています。

グループホームのもともとの定義でいうと対応できないことになりますが、看護師がいれば対応できる内容でもあります。

また、何かしらの医療行為を受けている利用者様は主治医がおり、主治医からの指示のもと看護師が医療補助行為を行うことはできるため、まさに看護師の存在があるかどうか次第と言えます。

そして、近年では訪問看護ステーションが増えており、近隣の訪問看護ステーションと連携することで、24時間体制で看護師との連絡が取れる状態を保つことができるようになっています。

こういったことから、利用者様の家族からの要望もあり、看護体制を整えているグループホームが増え、グループホームが看護師の職場の1つになりつつあるのです。

グループホームの看護師は医療行為を積極的に行わない？

グループホームの看護師は医療行為を積極的に行うことが仕事ではありません。バイタルチェックなどの健康管理面が中心となり、あくまで健康面に異常なく利用者様が生活出来ている状態にすることが大切です。

また、グループホームでは介護職員の医療行為が限定的ではありますが、認められています。よって、看護師が医療行為全般を常に受け持ち、何かあれば全て対応するという体制にはなっていないところが多いですね。

グループホーム自体も収益を出していかないといけないため、人件費なども考えます。

看護師を直接採用することによるコストを考えると、訪問看護ステーションとの連携と介護職員に可能な範囲で頑張ってもらうという選択肢を取るのです。

その結果、グループホームで勤務する看護師も、積極的に医療行為に関わるのではなく、医療行為の多くなる利用者様を受け入れないようにグループホーム側に進言することもあります。

看護師としては受け入れたい気持ちがあっても、業務過多になると医療ミスなどの心配もあるためです。こういった部分はグループホームの看護師にとって非常に難しい点ですね。

グループホームの看護師 医療行為は今後増えてくる？

グループホームの看護師は医療行為が今後増えてくることは予想されています。

というのも、グループホームの役割が認知症の高齢者が生活する場から、特養と同じような感覚での介護施設的な役割も担うようになってきているためです。

というよりも、認知症の高齢者も益々高齢化していますので、認知症だけでなく他の疾患も同時に持っていることが多くなっていくためです。

ということは、そういった利用者様を全て断っていると、逆に入居者がいなくなってしまいます。グループホームの運営上、対応できる医療行為を拡大していく必要があります。

そのためには、看護師を増員することや、訪問看護ステーションとの連携強化が求められます。

現状ではグループホームの医療行為は拡大路線であると説明しましたが、それでもまだグループホームごとに医療行為の対応範囲は異なります。

また、グループホームには詳しい内容が掲載されているホームページがまだまだ少ないので、情報が少ない状態になっています。

看護師転職支援サイトを活用し、転職コンサルタントからグループホームの医療行為の範囲などもしっかりと確認し、求人に応募するようにしましょう。

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